エディーHC「決戦の地」大分で必勝祈願。焚き火で闘志を燃やす。 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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エディーHC「決戦の地」大分で必勝祈願。焚き火で闘志を燃やす。

2019年ラグビーW杯、準々決勝の地。エディー・ジョーンズが大分を訪問。〈前編〉

 

■高校生に「リーダーシップ」を講義

 文殊仙寺を訪れた後は、大分県立別府鶴見丘高校へ。運動部に限らず、校内の全ての部活動のキャプテン(部長)を集め、リーダーシップに関する講義を行った。質疑応答の時間では、「自分たちより強いチームと戦う時は、どうやって戦えばいいのか?」、「学年が入れ替わり、新しいチームを作る時にまずやるべきことは?」など、青春時代を生きる高校生ならではの熱い質問が続出。これに対し「エディー先生」は、

「どんなに強いチームにも必ず弱点は存在するし、自分たちのチームにも必ず武器になるものはある。自分たちの強みを最大限に活かし、相手の弱点を突くように戦うんだ」

「新しいチームを作る時は、まずチームにとって、何が最大の目的なのか。メンバーたちは、なぜこの部活動に参加しているのか、を明確にすることだ。そこから、その目的をどうやって実行していくかを考えるんだ」

 身振り手振りを交えて情熱的に語ったかと思えば、ときに日本語でジョークを言って生徒たちを笑わせながら、確実に集まったキャプテンたちの心を掴んでいく。生徒たちも熱心にノートをとり、エディー先生も講義終了後は生徒たち一人一人と笑顔で握手を交わした。

 ラグビーチームのHC業を始める前は、豪州で学校の先生をしていた。現在のHC業と変わらぬ情熱で教鞭に立つ氏の姿が、目に浮かぶ。

〈後編〉では高校生へのミニラグビー教室の様子をレポートする。

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エディー・ジョーンズ


 



1960年、オーストラリア、タスマニア州バーニー生まれ。オーストラリア人の父と、日系アメリカ人の母の間に生まれる。1990年代初頭まで、当時オーストラリアの最有力州チームだったニューサウスウェールズ州の代表として活躍、その後引退し、コーチに転身する。2003年、オーストラリアの代表監督としてW杯準優勝、2007年、南アフリカのテクニカルアドバイザーとしてW杯優勝。2009年、サントリーのゼネラルマネージャーに就任。2010年度より監督も兼任し、日本選手権優勝。2012年、日本代表ヘッドコーチに就任。2015年のW杯では、世界的な強豪南アフリカ代表に歴史的な勝利をして、ラグビーファンだけでなく日本中の注目を集めた。現イングランドの代表監督。イングランド代表に就任してからチームは連勝街道を走り、今年2月のシックスネーションズが始まるまでは23戦22勝。今年のシックスネーションズは、3敗を喫したがまだチームは成長過程。2019年、日本で開催されるラグビーW杯での優勝を見据える。


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